どんなに高性能な計測器でも長い間使っていると多少の狂いを生じてきます。校正とは日常的に使用している計測器をそれより精度の高い性能を持つ標準器と比較して、正常に動作しているか、測定値は規格内に入っているかを検査する作業のことです。校正を行うことによって計測器の信頼性が保証され、計測器を最高のコンディションで使用することができます。また、校正を定期的に行うことによって、計測器の故障を未然に防ぎ生産ラインのストップや不良品の生産などの最悪のケースを回避できます。

トレーサビリティーの確立
校正は最終的に、国家標準に基づき行わなければなりません。トレーサビリティーとは、校正を行う標準器がどのような経路で国家標準と結びついているかを示した証明です。当社の標準器は日本電気計器検定所(JMIC)、日本品質保証機構(JQA)、または各製造メーカーにて国家標準に基づく検定を受けています。当社で校正された計測器は、国家標準までのトレーサビリティーが確立されISOシリーズの審査にも対応しております。

定期校正の実施
計測器の精度を維持するためには定期的な校正が必要です。計測器の種類や使用条件によって期間は異なりますが、下記の例を参考にご検討ください。

計測器種類校正期間
安全規格計測器(耐圧試験器、絶縁抵抗計、他)3~12ヵ月
標準計測器6~12ヵ月
その他一般計測器6~12ヵ月